日本の三大悪人のひとり 道鏡とは


 日本には、皇室や天皇に反逆した者として三大悪人が存在しました。正確には、明治から太平洋戦争期までの皇国思想を強力にするために、悪人扱いされた者たちです。それは、道鏡と平将門と足利尊氏です。

 僧侶の道鏡は、奈良時代に現在の大分県に所在する宇佐八幡宮から、「道鏡が皇位を継ぐべき」との神のお告げ?を聞いて、僧侶が皇位に付きそうになったことで有名な、宇佐八幡宮信託事件の主人公です。


 当時は摂関政治とか太政大臣制とかあって、要するに天皇は飾りにすぎず、いくつかある家系の貴族が政治を牛耳っていたのですが、皇位継承問題のたびに血みどろの政局が顕在化する時代だったのです。それでも、皇位そのものを奪い取ることを意図したこのような事件は珍しく、道鏡は歴史に名を残しているのですね。さらに、1000年以上の時を経て国民的悪人扱いされた、なかなか興味深い人物なのです。